SMAP、でんぱ組、ももクロは本当の"スター"なのか?

 

今回のテーマはわざわざ、掘り起こすべきでないと言われるかもしれない。

もしかしたら、これからとりあげるグループを好きな人は不快に思うかもしれない。

でも、不器用な僕には綺麗事でまとめることも、臭いものに蓋をすることも、忘れ去ることもできない。

 

今回のテーマは「別れ」だ。

 

ビートルズが解散した。

SMAPが解散した。

One Directionからゼインが抜け、そして活動休止した。

ももクロから緑の子が抜けた。

でんぱ組から金髪の子が抜けた。

 

ジャンルが違うので、これを読んでる人は、知っているアーティストも知らないアーティストもいると思う。正直に言って、僕はこれらのアーティストの大ファンではない。でも、いち視聴者としてネットやテレビで彼らをみてきた。それなりに彼らの楽曲が好きだった。彼らは全て、日本中が知る、人気者の、名だたるスターたちだと思う。

 

彼らの多くは一様に、解散や脱退騒動に関して、「我々はわかり合っている。みんなが納得の行く形だ」と表明している。

 

木村と中居はジャニーズ事務所に残り、草薙、香取、稲垣は現在、3人でYoutubeで動画を配信したり活動を続けている。

 

One Directionのメンバーは、会社を設立や、ソロ契約、アクターへ挑戦など、それぞれの道を進んでいる(どこがOne Direction"ひとつの方向"やねん!といネットでよく揶揄される。)

 

ももクロは四人で変わらず活動を続け、緑の子はインスタとツイッターを開設し、日常生活のつぶやきとソロ活動の商品の宣伝をしている。

 

でんぱ組は脱退騒動まもなくして、メンバーを2人加入して活動を続けている。

 

彼らのファンはいうのかもしれない。

これが彼らのえらんだ道。

一般人が口を出す問題じゃない。

本人たちだけの問題じゃない。関係者も関わってきている。

あの子達を、よく知りもしないで語るな。

 

しかし、結果は同じだ。

彼らはうまく付き合って行くことができなかったのだ。

共にいないことを選んだのだ。

それは不仲以外の何ものでもない。

 

しかし、僕はこれらのケースをあえて、細分化したい。明らかにこれらの解散には2種類のパターンがあるように思えてならない。具体的に言えば、ビートルズとOne Directionの問題と、SMAPももクロ、でんぱ組の問題は別にあるといいたい。それはある種、海外と日本、またはバンドとアイドルの違いなのかもしれない。しかし、僕にはどうしても隠されたものの存在が感じられてならない。

 

一昔前はよく、「音楽の方向性の違い」という文言が使われた。今ではありきたりすぎるフレーズで、むしろそれを使うのは余計に波紋を呼ぶかもしれない。

 

しかし、そもそも、「方向性の違い」という言葉が使えるのは、この5つの騒動に関して、ビートルズとOne Directionだけだ。なぜならば、公式見解が異なるからである。

 

この後は、話をわかりやすくするためにややグループの補足も交えながら話していきます。そんなことは知ってるよと思う人は一部読み飛ばしてください。

 

ビートルズは、

 

 

の四人で構成されていた。彼らが解散をするに至った経緯の一番初めは、ジョンとジョージの対立だった。問題はこじれにこじれ、最終的にはポールが裁判を起こし、ビートルズは法的に解散された。しかし、その後、彼らはそれぞれソロ活動を続け、ときには他の元メンバーとデュエットを組んだ。彼らは、自分たちの諍いを世間に晒し、多くのファンを失望させたかもしれないが、互いに向き合い続けた。メンバー同士はソロ活動中もデュエット体制をとることもあり、そして、中でも、リンゴは3人と良好な関係を保ち続けた。リンゴのソロアルバムには、リンゴとジョン、リンゴとポール、リンゴとジョージ、それぞれの演奏が収録され、別々の曲ではあるが4人の楽曲が再び1つのアルバムに乗った。不仲になった困難な状況でも、メンバーに手を差し伸べ続けたリンゴの行動は偉大だ。

 

One Directionは

 

 

の5人で構成されていた。はじめにゼインがOne Directionを抜けた。彼はその後のインタビューで、One Directionにいた頃に自分に求められていたことと自分が作りたかった音楽との確執に苛まれグループを脱退したと語っている。その他のメンバーも、活動休止行以降、それぞれでソロ活動を続けている。1Dには残念ながら、ビートルズのリンゴのような存在はいないが、それぞれがやりたい音楽の道へ進んでいる。公式見解と、その後の活動の整合性がとれている。そして、それぞれのメンバーがそれぞれの意見を主張している。

 

SMAP

の5人で構成されていて、木村とその他メンバーの確執によって解散となった。公式見解では、「解散という形になりファンの方に深くおわびします」と、理由について言及されることがなかった。その後も各メンバーは直接的に解散理由について言及することはなかった。中居、木村はジャニーズ事務所に残り、それぞれソロでバラエティや役者などの活動、香取、稲垣、草薙らはジャニーズ事務所を脱退し、3人で協力体制でインターネット配信に力を注いでいる。 しかし、以前として「彼ら5人」の意見というのは尊重されていない。彼らの問題は複雑で、彼らの裏にいるジャニーズ事務所やマネージャーの移行が彼らの行動に大きく反映されている。まさしく、アイドル、偶像なのかもしれない。

 

ももいろクローバーZ

の6人で構成されていた。2011年に早見が「女優になりたい」という理由でグループを脱退。理由が明白で、メンバーにも惜しまれての脱退、そしてその後も女優として活動を続け、公式発表との整合性がとれている平和な例。これは「方向性の違い」である。問題は有安の脱退である。早見と違い、脱退理由は「普通の女の子になりたい」とのことでの脱退。言い換えれば、芸能活動をやめたいとのことでの脱退だが、彼女はその後インスタとツイッターを開設し、ソロ活動時のCDやDVDなどの宣伝をしている。「もし、円満な脱退なのだとしたら、彼女はももクロの宣伝をしてもおかしくないのではないか。」「普通の女の子になりたいなら、どうしてわざわざ再び表に自分を晒すようなことをするのか」「ソロ復帰するのでは」などの、公式見解とは整合性が合わないものが多くみられる。しかし、どれもこれも彼女らの行動からの憶測であり、彼女らの口から明確な意見が語られたことはない。

 

でんぱ組.inc

 

 

の6人で長く活動していて、最上もがが2017年8月に脱退。 公式見解としては「メンバーは好きだが、心と体のバランスを取れなくなったので脱退する」とのことだった。矛盾しそうな言い回しだが、ここでも、「メンバーは好き」だという公式見解をみせた。しかし、脱退後の彼女の行動は明らかにメンバーを敵視したような振る舞いをみせた。でんぱ組.incとしては新たなメンバーを2人追加し、今回の一件をうやむやにしようとしている節がみられてならない。

 

つまり、One Directionとビートルズ、そしてSMAPももクロでんぱ組.incの問題点の最大の違いは、「メンバーの意思、意見の尊重」である。ビートルズは、世間に広く、解散騒動を巻き起こし、明らかに不仲を露呈するような場面がいくつもあったが、それぞれのメンバーの移行は大衆にストレートに伝わってきた。言い換えるならば、「俺はこうしたい!」「僕はこうしたい!」「だから私たちは解散する。」と、明確で納得の行く理由で別れたのだ。ファンも関係者も、本人たちの意思を尊重していた。さらに、メンバーのことを思い続けて、手を差し伸べ続けるリンゴという本当の意味での「スター」もいた。(2つの意味で) One Directionもそうである。喧嘩別れのような形にはなっていながらも、メンバーそれぞれの意見を尊重して、それぞれの道を行く。いわば、それぞれが"一つの方向"をもっていたのかもしれない。

 

翻って、日本のアイドルたちはどうだろうか。

表向きには、メンバーたちに「私たちは納得のいく形にで穏便にすませました」と言わせ、真実はぼやけている。メンバーたちがどういう思いだったのかは、わからない。

そのような姿勢を擁護する人は「それもこれも全てはファンのため 。」というかもしれない。「グループのために一番良い選択をした。個の主張を通すのはわがまま。」だというかもしれない。

日本のアイドルの脱退、解散騒動は、問題点を明確にしない。誰と誰がどうして揉めたのかはわからない。むしろ、SMAPのように木村と他メンバー、ももクロのように有安と他メンバー。でんぱ組.incではもがみと他メンバー、という個vs全体という意見のぶつかりに思える。そして、これは日本特有の「空気」というやつだと僕は思う。本当の問題はメンバー同士の行き違いではなく、「空気」に交れなかったものなのを排除するコミュニティの構造なのかもしれない。日本では、「空気」に逆らったものに手を差し伸べる人は少ない。これはもはや、アーティストという問題だけではない。

 

みんなの憧れや、こころの支え、そして個性の頂点である"スター"たちでさえも、日本の「空気」という文化に個を押しつぶされてしまっている。

 

「個の意見を押し殺して、全体の存続を考える」ことが、本当に日本の美しき、伝統、”忖度”なのだろうか。 

 

「ファンの皆さん申し訳ありませんでした。」

「彼女は脱退しますけど、私たちはこれまで通り続けます。私たちの人間関係に何も問題はありませんでした気にしないでください。だって、ファンのみなさんに辛いことを考えさせたくないから。これ以上ドロドロには踏むこまないで、楽しい部分に目を向けて。みんな笑ってください。」

 

僕は言いたい。「そんなんじゃあ、本当には笑えないよ。ファンのことなんでどうでもいい。会社や、グループの移行なんてどうでもいい。お前ら一人一人が何をどう考えたのかを言えよ!」

「本当のスターだったらまずは遠くにいるファンよりもずっとずっと隣にいたメンバーと向き合い続けろよ!」

日本には、「〇〇がやめるくらいなら私も辞める」とか「方向性の違いで別れるなら、またコラボしよう」というリンゴのように最後まで仲間を見放さないスターがいない。一蓮托生の精神を見せる人物がいない。ここまで一緒にやってきたんだから、そんな人物だからこそ、今までファンがついてきたんじゃないのか。

 

僕は本当の心の声が聞きたい。

だがしかし、それは叶わない夢なのかもしれない。

なぜならば、僕は一般人だからだ。

蚊帳の外で延々と、考え続けるしかない。

彼らの、アイドルの、偶像の、笑顔の、"忖度"の裏に何があるのかと。

 

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

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