気持ちを書くブログ

写真撮影、コンピュータが好きです。あと本とゲーム。落語も好き。おしゃべりも好き。

アメリカ留学でアパート契約に苦労した話

アメリカでのアパート契約は大変

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こんにちは。アメリカの大学に留学中の ねおらる です。最近は、シリアスというか真面目に語る記事が多かったので、少し息抜き的なことも書いておこうと思います。

 

留学を考えてる方への参考に。

 

そして

留学なんて自分探しに勤しんじゃって大変だなこいつ

と思っている賢明に日本に止まる方々の笑い話になればなと。どうぞ。

 

 

留学エージェントとのやりとり

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僕は今回の留学のために留学エージェントと契約している。ビザの申請や、飛行機の手配、留学先へ入学願書などの作成を手伝ってもらい本当に助かった。僕は寮ではなくアパートに住みたかったので、アパートの契約が可能かということをエージェントに聞いてみたところ「まあ、大丈夫じゃないですか。」とぼんやりとした返答をされた。多分、僕の担当の人も現地でアパート契約したことがあるわけじゃないから、保証ができないので「ケースバイケース」「不可能ではない」といった曖昧な表現を繰り返していた。僕としても「でも、まあなんとかなるだろ」という思いでこの時はいた。 

 

いざ、アメリカへ出発

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僕は秋入学(9月に新学期スタート)でアメリカの大学へ入学。英語力に不安を感じる人や、条件付き入学の人たちは語学学校のような場所に5、6月ぐらいから入学してそこを卒業して大学へ入る人もいる。僕は語学学校へ入ることなく、直接大学へ入ることになった。その場合、入学日の二ヶ月前に入国の許可がおりるので僕は7月ごろにアメリカへ飛び立った。

 

フィリピン人のホストファミリーとの生活

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留学エージェントを通して、最初の一月はホームステイ先を契約しておいてもらったのでまずはフィリピン人のおじいちゃん、おばあちゃんそしてその孫の高校生の男の子、小学生の女の子の4人と一緒に暮らし始めました。そこの女の子が絶対将来美人になるだろうなという可愛い子だったので、毎日きゃぴきゃぴ絡んでくるのが愛らしかった。(画像はイメージです。笑)エージェントの説明も曖昧で、アパート契約の方法はさっぱりわからなかったのでとりあえず、ホストのおじいちゃんにやり方を聞いてみると、「じゃあ、今度一緒に探しに行こうか」と優しい一言をかけてくれた。

 

不動産屋さんがない??

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日本だと、アパートをみつけたければ不動産へ言って「えーとねー、1Kでー、駅から五分でー、日当たりがよくてー、コンビニ近くでー、家賃が6万円代がいいなー。みつけてちょ!てへぺろ!」とか言っておけば不動産屋さんが一生懸命さがして内見の案内などをしてくれるが、アメリカには基本的にそういうサービスはないことが、ホストのおじいちゃんの話やネットで調べることによって判明。「ま、まじかよ。不動産屋さんがあったとしても僕の英語力で通じるかもわからないのに...。エージェントめ、安請け合いしやがって。」と八つ当たりをかました。

 

とりあえず足で探す

「じゃあ、どうやってアパート契約するの?」と聞いてみると、アメリカではアパートの前に"For Rent"って看板が書いてあるので、その看板に書いてある管理人へ電話をして自分で内見の予約を入れるのが一般的なスタイルだと言われた。そこで、僕は大学近くのエリアを歩き回って、看板を探す旅へ。

 

アメリカの広さにビビる

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僕の住むエリアは繁華街のダウンタウンからは少し離れた郊外の落ち着いた雰囲気の住宅街で、家ごとの立ち並ぶ間隔が日本と比べるとめちゃくちゃ広いです。家も庭ありの平屋が、京都のように碁盤状に綺麗に立ち並んでいます。とっても空が広く感じます。つまりは、道が果てしない。そして、夏まっさかりで西海岸の日差しはやばい。色白が取り柄(?)の僕も腕や顔が真っ赤に日焼けしました。

 

ドキドキの初電話

そんなこんなで、文字通り汗水垂らして足で集めた情報で何件か管理人に電話をすることに。すると、ほとんどの番号が自動受付で、ざっくり翻訳すれば「名前と電話番号を留守番電話に録音してね。こっちから折り返します。」といった内容。僕は慣れない英語で自分の番号と名前を録音しました。しかし、一向に折り返してくれる気配がない。あとでわかったのですが、僕はこの時はソフトバンクのアメリカ放題で通話をしていたので、見慣れない海外の番号とカタコトの英語に警戒されて、折り返してもらえなかったみたいです。(その後も何かと不都合に感じたので、留学生は早く現地のスマホを契約した方が良いです。)

 

インターネット使えばええやん

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その後、インターネットでアパート情報が検索できるサイトをみつけて、それをもとに再び何件かの候補をみつけました。そして、気が付いたのですが、家賃が異様に高い。1Kの家賃が平均でも1200ドル(現在レートで14万円)ぐらい。「たっ、高すぎる...。あほかよアメリカ。」アメリカでほとんどの人がシェアハウスする理由はこの異常な家賃が原因なことがわかりました。

 

ともかく電話かけまくりじゃ!

それでも、ともかくは何処かと契約をしなければ、一ヶ月しかタイムリミットがない(ホストファミリーとの契約期間)ので何十件も電話をしました。看板と同じパターンの自動受付だったり、間違った番号が記載されていたり(Wrong Number!って怒鳴られた)、スペイン語(?)を話されてさっぱりわからなかったり、もう埋まった(本当かよ?)と断られたり、ほとんどはまともにとりあってもらえなかったけれどそれでも何件かは内見の予約に漕ぎ着けることができました。

 

初めての内見

向こうの指定された時刻に内見に行ってみると、そこには誰もいない。二階建てのアパートの前でポツンと立ち尽くしていると、住民が怪しい人をみる目で通り過ぎていく。まあ、たしかに見慣れない外国人が自分のアパートの前で突っ立ってたら怪しむよね。30分ほど立っても音沙汰がないので、再び電話をかけてみると「部屋は空いているから勝手に見ろ」とのこと。「まじかよ、不用心だな」と思いながらも、言われた部屋番号のドアの取っ手をひねると、ガチャリとドアが開いた。がらんどうとした部屋の真ん中から吊るされたシーリングファンがゆっくりと回っていた。誰もいなかったので、勝手に部屋の中をみて回った。内装も綺麗で立地も悪くなかったので、もう一度マネージャーに電話をかけて住みたい旨を伝えた。

 

Co-signerってなんだ?

マネージャーから、申し込みフォームのURLが送られてきたので、さっそく入力してみると全然埋まらない。ソーシャルセキュリティナンバー(社会保障番号)や、今まで住んでいた住所、運転免許証の情報などが必須情報となる。僕にはどれもないものなので、もう一度電話をかけて、留学生だからそのアプリケーションフォームを埋められないと伝えるとそれでは契約は厳しいと言われた。この調子で、この後何件も内見へ向かったがどれも、契約の段となると留学生では難しいと言われた。どこへいっても、契約をしたければCo-signerを連れてこいと言われた。Co-signerとは連帯保証人のようなもので、よほどの近しいなかでなければならない。もちろん、ホストファミリーやエージェントがなってくれるものでもない。アメリカではまだ友達もいないし(いたところでなってくれるものではないが)、手詰まり。初めは優しく「手伝う」と言ってくれていたホストファミリーだが、実際は仕事が忙しいようでそれどころではなかった。車もないので、現地で買ったスケボーで街中を走り回り、内見に回っていたので身体的にも精神的にも疲れ切っていた。

 

イムリミットを切る

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そうこうしているうちに、一ヶ月がたってしまった。ホームステイファミリーとの契約期間が切れる。そこで、エージェントに現状を伝えて、新しいホストファミリーを手配してもらえないか依頼したところ、「急な話なので、おそらくすぐにはできない。早くとも一ヶ月後ほどになる。」と言われた。なんでやねん!おそすぎやろ。「その間どうしたらいいんだ」と聞いてみると、「Air bnbかモーテルにでも泊まれ」とのこと。まじかよ。ホテル住まいの大学生がどこにいるんだよと思いつつ、アメリカに少なくないというホームレス大学生の話を思い出した。僕も近しいような状況になっちまったと思って、途方にくれた。ホストファミリーに延長できないかと聞くと、次の予約が入っているから厳しいと断られた。

 

突然のキャンセル話

モーテル(格安ホテルみたいなもの)の予約をして、いよいよホテル暮らしとなると思った時に、今のホストファミリーの次の予約がキャンセルになったらしい。なんでも、アメリカに来て突然ホームシックになって帰った日本人留学生がいて、そのホストファミリーがうちのホストファミリーに入る予定だった留学生を迎え入れてしまったらしい。そういうわけで、ホームシックで帰国しちゃう日本人のおかげで同じくホームシックになりかけの僕はホテル暮らしをギリギリ免れることに成功。

 

 

優しいおばあちゃんに出会う

アメリカに来て間もない英語もまともに話せない留学生が一ヶ月でアパート契約なんてできるもんじゃないことが身にしみてわかった僕は、二ヶ月間の延長を申し出た。この二ヶ月の間に絶対アパートに入居してやるぞと思って家探しを再開した。そして、また内見と電話をしまくっていて気づいたのだがやはりCo-signerや社会保障番号がないとのことで断られる日々。ある日の内見で、レジデンスマネージャーのおばあちゃんにであった。優しいおばあちゃんで、詳しくアパート契約について教えてくれた。おばあちゃんの話をまとめると、アパートのオーナーが内見にくる入居希望者の対応はするが、契約はプロパティマネージャー(不動産会社)と行い、プロパティマネージャーは大きな会社だから規約が細かくあり、そこに留学生はCo-signerが必要となっているから契約ができないと言われた。つまりはいくら内見や電話をしても、特定の不動産会社の管理下にある住宅には住めないということだ。おばあちゃんは優しく説明してくれて、「あなたは人柄が良いし、大切に育てられたのがわかるから、ぜひうちにいれてあげたいけれど不動産会社との契約上いれられなくて申し訳ない」といってくれた。少しの勇気と知識を得た僕は、特定の不動産会社の管理下の住宅を選択肢から除外することによって効率的に家探しができるようになった。

 

契約できないまま大学生活スタート

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Co-signerを必要としない不動産会社はその代わりに、家賃を1年分一括(1200ドル*12 + 2400:敷金 = 16800ドル:180万円ぐらい)で支払えば入れてくれるというところが見つかった。いやいや、180万円一括で払えってアホかよ。でも、アメリカにきている留学生には石油王とか中国の超成金とかも少なくないからそういう形態があるらしい。そうこうしているうちに、アメリカに来てから二ヶ月がたち大学生活がはじまった。アメリカにきてからすぐのうちは可愛かったホストの女の子のキャピキャピも、課題がたくさんある今は少し迷惑で早く一人暮らしを始めたいとおもうようになった。そして、何人かの同大学の日本人の友達ができた。

 

シェアハウス案がもちあがる

そんな折、日本人6人でシェアハウスをしないかというお誘いを受けた。そのメンバーの2人しか僕は知らなかったが、とりあえず会ってみることにした。メンバーは全員僕よりも年下で、高校卒業したての18才の女の子が2人、男の子が1人、一年バイトしていた19才の男子が2人だった。集まって話をしてみると、それぞれが「家賃は500ドルまで」「エアコンが欲しい」「プール付きがいい」「徒歩15分いない」「8月中に入居したい」など、自分の都合をいうばかりだった。おそらく、日本人的な感覚なんだと思う。不動産に要望伝えてそれに合うものが湧いて出てくると思っている。僕としては、一番に困ることは「入居してからの仲違い」だったのでまずがお互いをきちんと知ることが大切だと述べた。それから、自分は今まで二ヶ月必死で家探ししてきたけれどなかなか見つからなかったこと、その中でわかったことなどを伝えた。しかし、ほとんどのメンバーがお客さん気分で、あまり真剣に探す気がなかったので僕が率先する形となった。僕は、少し未来が見えるので(誰にでも見えるが)、このシェアハウスのための家探しと並行して自分の一人暮らしのための家探しも続けた

 

シェアハウス案が企画倒れする

予期していた通り、それぞれが勝手な自己主張を続けた結果シェアハウス案はなかったことになった。(これは、現在になってわかったことだが、そのシェアハウス計画に参加していた2人の女子同士と、2人男子同士が、性格が合わないようで、現在は犬猿の仲になっているようで実現していなくて本当に良かったと思う。)

 

小さな管理会社に出会う

再び一人になり、コツコツと内見と電話を続けた結果、小さな管理会社が管理するアパートを見つけた。前まで、Co-signerなしの日本人が住んでいたこともあったらしく、もしかしたらできるかもしれないとマネージャーに言われた。管理会社に足を運ぶと、ビルの中の一室にオフォスを構えた管理会社があった。どちらも50才ぐらいの、フィリピン訛りの秘書と、金髪の女社長が2人で働いていた。ホワイトボードに書いてあった現在入居者を探している物件も3つぐらいしかなかった。そこで、内見へ行ったアパートに入りたいことを伝えると、パスポートのコピーや在学証明書などのコピーをとられて、契約書を読むように言われた。その後は、「てんぷらって何?」とか「日本のどこに住んでるの?」とか、日本人であることをしつこく確認された。日本人なら裕福だろうから家賃滞納もしないだろうと思ったのだろうか? 何はともあれ、オーナーが許可すれば住めると言われた。

 

無事に引っ越し、その後わかったこと

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オーナーに不動産で言われたことを伝えると、入居しても構わないと言われて無事に住むことができた。ホストファミリーはすごく寂しそうにしていて、使っていない食器やシーツなどをくれた。しかもソファーベッドまでくれた。無事に引っ越しを終えて、ひといきついた。その後、大学で出会った人にアパートをどうしたか聞いてみると、Co-signerあり、1年分支払う、敷金を3倍し払う、もともと日本人が住んでいたところで入れ替わりに紹介で入る、という4パターンが留学生でもアパート契約できる条件のようだった。はいはい、よい人生経験になりましたよっと。

 

後日談

シェアハウス計画の5人も、それぞれ家探しに困っている様子だったので、うち2人をうちに向かい入れて3人で住むことにした。僕は家賃もやすくなるし、1LDKの家で、自室は確保したので満足だった。しかし、そのうちの一人の彼は朝でも夜でもスマホででバラエティやユーチューバー(笑)を見て爆笑しているので、耳障りで勉強や読書に集中できなくて、たまらない。そしてたまに熱唱する。やめてほしい。最近のひとつの悩みでもある。これなら、まだホストファミリーの女の子の方がましだったかもしれない。

 

 

あーーーー、日本帰りてーーー!!!!