気持ちを書くブログ

写真撮影、コンピュータが好きです。あと本とゲーム。落語も好き。おしゃべりも好き。

左乳首の話

今日は右乳首について話してみようと思います。先日、とあるモデルさんがインスタグラムで自身のアイメイクの写真を投稿していました。私は何の気無しに「右目と左目はどちらが好きですか?」とコメントをしました。正直な話、先日の私からすれば、それは例えば「お饅頭を二つに割りました。右と左ではどちらが美味しいですか?」と尋ねるような馬鹿げた質問だったのです。しかし、彼女は「右目かな〜」と返信をしてくれました。彼女のフォロワーは30万人を超えているので、返信が返ってきただけでも私は舞い上がってしまいました。私は彼女もふざけていると思い、「え?ふざけてるの?笑」と再びコメントを書くと、彼女からは「?」と疑問符だけが返ってきました。彼女は単純に自分の右目と左目の角膜の綺麗さ、結膜の白さ、下眼瞼の形などを総合的に評価して、答えたにすぎないのでしょう。私は目から鱗が落ちる思いでした。(目だけに笑)その時の私には、眼の左右の美の違いを評価するだけの観察眼がなかったのです。(目だけに笑)それはまるで、音楽の教養がないものにクラシックが楽しめないことや、絵画の知識の無いものに美術館が楽しめないのと同様に、私には目の美しさの指標が無かったのです。恐らく、メイクというものを通し、毎日自分の顔を鏡を通してみる時間が長い女性と、歯磨きの時ぐらいしか鏡の前に立たない男性とでは感性の幅に違いがあったのでしょう。しかし、よくよく見比べてみれば、左右対象に見える人間の身体のペアをどれ一つをとってみても精密に同じ作りではありません。これは、僕にとってのひとつのパラダイムシフトでありました。そこで、私は眼以外のものに着目してみることにしました。人間の外見は多くのパーツがペアで構成されています。手、足、指、鼻の穴、歯、えくぼ、etc。そこで私は乳首に着目してみることにしました。乳首も左右に一つずつ存在します。そして、それらの形は微妙に異なります。私は身につけていたTシャツを脱ぎ捨て、顎をできるだけ引いて、乳首を覗き込みました。それはいかにも滑稽な様子だったと思います。しかし、だんだんと顎と首が疲れてきたため、私は鏡を利用して観察を続けることにしました。左右の乳首を見比べてみると、それらの大きな違いは乳輪の形でした。乳輪は実は綺麗な円形ではなく、なだらかな曲線を描く楕円形のような形をしていました。そして、私は右の乳首の乳輪のラインの方が美しく思えました。一見違いのない、両乳首のどちらが綺麗なのかをぼんやりながら判断することができたことに私は喜びを感じました。これで、ひとつ、美的感覚を成長させ、あのモデルさんに近づけたような気がしました。私は嬉々として、彼女の疑問符に対して返信をしました。「僕は右乳首が好きです!!」彼女のインスタからブロックされました。