SNSで誕生日を非公開にしてみた結果《バースデーブルー》
はじめに SNSと誕生日
みなさん、こんにちは。最近、料理中に油がはねて火傷して少し落ち込んでる ねおらる です。
ところで、この記事を現在、読んでいる誕生日の読者の方、おめでとうございます! そうでない方もついでにおめでとうございます。
今回はデジタル世代の誕生日事情について考察と意見陳述をしてみたいと思います。
皆さんは、 Twitter、LINE、Facebookの誕生日の設定はしているでしょうか? FacebookとLINEだと友人のタイムラインに誕生日に通知され、Twitterだとプロフィールで風船が飛んでお祝いしてくれますね。
バースデーブルーについて
バースデーブルーという単語を聞いたことがありますか?
これは、誕生日の前後に気分が沈んでしまう現象のことらしいです。一般的には、誕生日はプレゼントをもらえたり、友達から祝ってもらえたりと幸せそうなイメージがありますが、その期間にどうしてブルーになってしまうのでしょうか。
元ソースにオンラインでアクセスができなかったのでリンクはありませんが、大阪大学の准教授、松林哲也氏の研究によれば誕生日に自殺する人の割合は通常の1.5倍となっているそうです。自殺者の数も驚きですが、自殺までは至らなくてもバースデーブルーになっている人はそれ以上にいてもおかしくありませんね。
バースデーブルーの要因
若い世代がブルーに陥る原因のひとつとしては、他者との比較があるのではないでしょうか。最近は、TwitterやFacebookで誕生日の自動告知に反応してお祝いする人は多いです。直接会うことのできない友人がおめでとうメッセージを送っているのをよく見かけますね。人付き合いの多い人や人望の厚い人ほど、たくさんの人からお祝いメッセージをもらっている印象です。そんな人と、自分の空白の誕生日のメッセージ欄を比較してブルーに陥ってしまうのかもしれません。そこまででなくとも、インスタグラムに盛大に祝ってもらった誕生日会の幸せそうな様子を投稿いているのをみてしまったりしたら、あの人は祝ってもらっているけれども、私にはそんな風に祝ってもらえる人もいないと思って悲しくなってしまうかもしれません。もうひとつの要因としては"期待"があると思います。誕生日は盛大に祝ってもらえると思っていたら、そうでもなかった。といった理想と現実の差に悲しくなってしまうということです。
個人的な話
僕にはそんな気持ちがわからなくないです。なぜなら、僕はひねくれ者で、人望がないのであまりおめでとうメッセージはきません。しかし、僕にも少なからずメッセージを送ってくれる人はいます。なぜなら、さきほど言った通りFacebook、Twitter、LINEが通知を放つからです。それに便乗しておめでとうメッセージを送ってくれる人は少なくありません。しかし、捻くれ者の僕はあまり素直に喜ぶことができません。こんなことを言ったら二度と祝ってもらえなくなりそうですが、 SNSの通知に反応してお祝いメッセージを送ってくる人の多くはそこまで仲の良い人ではないです。僕には裏があるように思えてなりません。自分の誕生日を祝ってもらいたいからなんじゃないかとか、"良い人"になりたいからじゃないかとか。
各種SNSの誕生日の設定を非公開にしてみた
ふと、思い立って今年はFacebook、LINE、Twitterの誕生日の設定を全てOFFにしてみました。例年では体感で、大体Facebookで5〜6人、Twitterで4〜5人、LINEで10人ぐらいからおめでとうメッセージを受けとっていました。合わせて平均20件ぐらいだと思います。現実で祝ってくれた人は、年によって変動しますが、去年は3人でした。こういうと、多く感じるかもしれませんね。
非公開の年に来たお祝いメッセージ数
Facebookが0人、LINEが9人、Twitterが1人でした。現実って厳しいですね。約半分という結果となりました。言い換えれば、半分は僕の誕生日を覚えていてくれて、もう半分はあくまでSNSの通知をみて「あ、きょう誕生日なんだー。メッセージおくろー。」ということですね。ちなみに、LINEもツイッターもタイムラインではなく僕に向けて直接か、グループラインで送られて来たものなので、第三者視点からすると僕は誰にもお祝いメッセージをもらっていないように見えます。断っておきたいのですが、僕は「ほらな。お前らなんてSNSの通知みて送って来ているだけで僕のことを本当に祝う気持ちなんでないんだ!」と言いたいのではありません。もちろんありがたいです。たとえ数字を覚えていなくても、誕生日ということがわかったら祝福をしてくれる。誠にありがたいですし、嬉しいですし、それが一番大切なことだと思います。知らないものは祝いようがないですから。ここでのポイントは第三者に見えないLINEのお祝いメッセージは減少せず、お祝いメッセージを送ったことが第三者にもわかるTwitterとFacebookが明らかに減少したことだと思います。このことから、僕のさきほどの「"良い人"になりたいからじゃないか」という直感的な猜疑心の理由が考えられます。
バースデーブルーがちな方へ
しかし、僕が意見を伝えたい相手は僕にメッセージを送ってくれた人ではなく、SNSで他者と比べてバースデーブルーに陥っている方です。僕が言いたいのは、SNSなんてそんなもんだということです。たくさんの人からメッセージをもらって幸せそうに見える人も、そのメッセージの大半は「あ、今日誕生日なんだ」程度で送っているので、他者と比較して、落ち込む必要はないということです。
狭く深く生きよう
そんなわけで、僕は誕生日をお祝いすることには前向きですが、積極的に誕生日をお祝いされるように動くことには後ろ向きです。他者と比較して落ち込むぐらいなら、「誰にも祝われなかったけど、みんな僕の誕生日知らないんだから仕方ない」と割り切った方が気持ちが楽です。バースデーブルーになちがちな人は思い切って誕生日を非公開にしてみてはいかがでしょうか。誕生日を非公開にしても、僕の誕生日を覚えていてくれた人がいたことに本当に感謝します。それらのメッセージは素直に嬉しかったです。
最後に
よく「矢は一本では折れてしまうが3本では折れない」などといいますが、反対に、人付き合いで一番大切なのは"数"ではなく"気持ち"なのではないでしょうか。人を救うのは、何本もの細い矢ではなく、一本のまっすぐな矢なのかもしれません。SNSは、まだまだ気持ちを伝えるには不完全なものだと僕は思います。そして、その不完全さを埋めるのは人間の思いやりだと思います。数字や数に惑わされず、カラッと晴れた強い心で生きていきたいですね。
おまけ
各企業が僕の誕生日を祝ってくれました笑
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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