気持ちを書くブログ

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ひき逃げする人の割合は?

こんにちは、室賀いまりです。この記事は、別にバズらせようとかたくさんの人に読んでもらおうと思っているものではないです。この記事を読んでくれる僕の友人達が、頭が硬くならず、広い視野を持った人間であってほしいと思ったから書きます。お前に言われなくてもそんなこと知ってるわと言ってくれるのを期待してます笑。

さて、本題に入りましょう。先日、伊藤健太郎さんが再びテレビに出演しました。そして、ネットでは叩く人もいます。(

伊藤健太郎に「言い訳するな」の声 「逃げている認識なかった」TBSインタビューに賛否広がる (J-CASTニュース) - LINE NEWS) 彼が実際、反省しているかとかこの件がひき逃げに当たるのかとかそういう議論は僕にはどうでも良いです。他人の心の中なんて、除けないんだから相手が反省していると思うのも、反省してないと思うのも、その感情の所有者である誰かによるものでしかありません。話が逸れました。僕が今回、言及したいのは、今回の伊藤健太郎さんのケースに関して、「ひき逃げなんて、最低だ。そういうところで人間性が現れる」と主張するような人に対してです。ここで、より詳しく話をしていく前に、視点の整理をしたいと思います。人間が討論をするときに、意見が食い違うのは視点の整理ができていないからだと僕は思っています。視点の整理とは、すなわち、その話し合いが、感情論なのか、論理的な話なのか、倫理的か、統計学的か、etc.といった感じです。まずは、倫理観的な話からしましょう。倫理観的な話からすれば、ひき逃げは良くない行為だししてはいけません。怖くても、起こした事故には対応する義務があります。以上です。今回は、倫理的な話は主題ではありません。なぜなら、誰でもわかるからです。次に、心理学または統計学的な視点から、ひき逃げについて考えてみましょう。ようやく、今回のタイトルを回収できます。ひき逃げする人の割合について調べてみましょう。まず、ひき逃げの定義からです。ひき逃げとは、「ひき逃げ/轢き逃げ(ひきにげ)、または救護義務違反(きゅうごぎむいはん)は、人身事故(人の死傷を伴う交通事故)の際に道路交通法第72条に定められた必要な措置を講じることなく事故現場から逃走する犯罪行為。物損事故(建造物損壊や、他人のペットを死傷させた場合も含む)の場合は「当て逃げ」(あてにげ)と呼ばれる。 (wikipediaより)」要約すれば、人身事故を起こして逃げた場合にひき逃げとなります。よって、(ひき逃げする人の割合) = (ひき逃げ件数)/(人身事故件数)で簡単に出せます。新しいデータを探すのが少し億劫だったことと、少しの年数で人の人格が大きく変化することもないと思うので、平成29年度のデータでひき逃げする人の割合を出してみたいと思います。まず、平成29年のひき逃げ件数は15736件で、同じく平成29年の人身事故の件数は32654件です。計算すると、ひき逃げする人の割合は小数点第三位で四捨五入をして、0.482、すなわち48%の人がひき逃げをしたという計算結果になります。わかりやすく言えば、二人に一人が事故を起こした時に逃げてしまうのです。ここから、導き出される答えは、人間とはそんなもんだってことです。倫理的な観点で先ほど、ひき逃げは最低だと話ましたが、つまり、人間の半分は最低なやつなんです。そんなもんなんですよ。例えば、あなたの高校のクラスメイト40人を思い出してください。仮に、40人全員が人身事故を起こしたとします。(とんでもないクラスになりますが仮定の話なので笑)そのうちの半分はキチンと救助をしたり救急車を呼びますが、そのうち半分はその場を逃げます。逃げる顔達の中には、あなたの親友がいるかもしれませんし、あなたの彼女がいるかもしれないし、あなた自身がいるかもしれません。その確率は意外に高いのです。だって、48%なのだから。(ここでは「俺はそんなことはしない!」と憤慨するのが正解です。)さて、これは極論でしたから、実際にはそうならないとは思いますが、統計的なデータはそういう汚い実際の人間の有り様をはっきりと示しています。ここからは、僕の考えについて話したいと思います。この話は、「だから、伊藤健太郎は悪くない」とか「ひき逃げするのも仕方ないよね」などと結論づけたいわけではありません。最初に倫理的な観点から「ひき逃げは最低」と前置きした通り、ひき逃げは絶対にしてはいけないものです。しかし、われわれ人間の精神はいつでも倫理観に従えないということを自覚しておくことが大切だということです。事故ったことがないので、憶測でしかないですが、事故ったらパニックになるものです。どうしようどうしようと慌てているうちに、そのままアクセルから足が離せなかったり、勝手な解釈(ノンスタ井上のように)をしたりして、逃げてしまう精神状態になる人も多いのです。だから、「ひき逃げは最低だ!一部の極悪人しかそんなことはしない!俺は絶対にそうはならない!」と考えるのではなく、自分もそのような錯乱状態に陥る可能性があることを頭に置いておくべきです。すなわち、「ひき逃げは最低だ!でも、人間の半分はパニクって逃げてしまうらしい!だから俺はそうはならないようにもし事故ったらすぐに手当てなり救急車なり呼んですぐに対応すると硬く心に誓っておこう!もちろん、絶対に事故らないぞという気持ちと警戒心をもって運転するけどな!」という精神でいようぜって話です。最後に話をまとめると、倫理的な視点で言えば、ひき逃げはダメである。そして、統計的に見れば人間の精神は意外と脆く対応できずひき逃げしてしまう人も多くいるのが実情であり、最後にそれを踏まえた上で今後生きていこうってことになります。ここから先は、余計なお世話になるかもしれませんが、伊藤健太郎さんが過剰に叩かれているのは胸が少し痛いです。彼の心が綺麗だ、彼が真に反省しているとかいうつもりはありません。しかし、人間なんて大抵、クソ野郎ばっかりなんですよ。僕も含めて。聖人なんていません。誰だって、過ちを犯すものです。だからこそ、勧善懲悪の精神も大切だし、クソ野郎を許してあげる精神も大切です。世の中、バランスですよね。ここまで、読んでいただきありがとうございます。感情論は大切だけど、感情論だけでは見えてこないものもあります。それでは、また。

今回の参考リンクまとめ。 伊藤健太郎に「言い訳するな」の声 「逃げている認識なかった」TBSインタビューに賛否広がる (J-CASTニュース) - LINE NEWS

https://ja.wikipedia.org/wiki/ひき逃げ

https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-whatis-runaway-accident/

https://wwwtb.mlit.go.jp/chubu/gian/hoan/H30anpura_siryou1.pdf